持続可能な発展を目指す

山村活性化支援交付金事業を進めていく中で、一番重要な目的として、山村エリアが自力で「経済を創出していく」「このエリアの価値を創出していく」力をつけるという項目を挙げています。

表にでている目的としては、「特産品開発」と「観光の活性化」となっていますが、実はこれを実現していくために重要な条件が、このエリアに住む人たち一人一人がこれらの課題を「自分事」としてとらえ、「どうしていけばよいのか?」を真剣に考え、活動をしていくことにあると考えています。

山村活性化支援事業は、交付金を使用して運営している事業になりますので、3年間の期間が終了すると、交付金の支給は終了します。 これは最初から決まっていることです。 だからこそ、現在支給されている交付金を利用して、3年後以降の八百津町山村エリアを創造していく必要があるのです。 そこに必要なことは、今足りていないもの、目先の不足金の補充ではありません。

今後、このエリアに必要なものを生み出していく力を培っていくことです。

老子の言葉 で、 「授人以魚 不如授人以漁」 というものがあります。
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」
という意味になるのですが、 まさに、山村活性化支援交付金事業で目指すべきところがこれになると考えています。

今、空腹だろうからと、魚を渡され満たされても明日もまた空腹になります。

しかし、毎日魚をもらうことはできません。 それであれば、魚ではなく釣り竿をもらっていれば、明日も、あさっても、それ以降も 自分で魚を採り続けて生きていくことができるのです。

今回の「釣り竿」となる具体的な内容は、 八百津町山村エリアの「おいしい」をまとめた情報 山村エリアに住む皆さんが持つ技術やここにある資源についての情報 そして、今後これらの情報を活用し、新たな「モノ・コト」を作り出していくマンパワーの創出 であると考えています。

言葉にすることは簡単なことですが、変化を起こすということは、並大抵のことでは無いという実感もしています。

それでも、残りの1年半の期間。 皆様のご協力あっての成果となりますので、今度とも多くのご指導、ご意見等いただきながら確実に進んでいきたいと考えています。

※福地いろどりむら通信 7月号掲載文章

[2019/07/12 投稿]