宝蔵寺の昔話 房姫様物語01
私は寛延元年(1748年)奈良県柏村の一山村の貧しい家の男三人、女四人の」京大を持つ次女に生まれ、その名を”よね”と申します。
父母も子供を育てる為に朝早くより、夜おそく迄働いて居り”貧乏人の子沢山”故にその生活も大変でした。
大きい子供は家のお手伝いや子守など一生懸命にお手伝いをしました。
私も十二歳に成り弟たちの子守が専門の仕事でした。
今日も弟を背負って近くに有る禅宗寺の”徳行寺”にて子守をするのが日課で毎日が暮れておりました。
この徳行寺には五十歳位の和尚様が一人、寺の住職として寺を守り、時には人々の暮しの相談相手になったり手紙などの代筆を頼まれたり、それなりに忙しい和尚様でした。
[2019/08/27 投稿] category: 八百津の歴史, 昔話/伝説