コロナウィルスの問題が未だ世間を賑わせています。
日々の行動が自粛されている中、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
岐阜県では緊急事態宣言が解除となり、八百津町も少しずつですが人々が外に出始めています。バイクや自転車のツーリングを楽しむ方々も見かけるようになりました。
さて、今回のニュースレターですが、これまでは八百津町の山村地域を中心に地域の豊かな自然を生かした「食」にまつわる情報をメインにお伝えしてきました。
今回は食ではなく、「遊び」についてご紹介させていただきます。
今回ご紹介するのは「サバゲ―フィールドしおなみ」さんです。
八百津町山村地域の一つ「しおなみ地区」にある加茂郡では唯一のサバゲ―フィールドになります。
ちなみに「サバゲ―」とは「サバイバルゲーム」の略称です。
サバイバルゲーム(通称:サバゲ―)とはサバイバルゲーム(Survival Game/Airsoft)とは、主にエアソフトガンとBB弾を使って行う、概ね20世紀以降の銃器を用いた戦闘を模す日本発祥の遊び、あるいは競技である。
敵味方に分かれてお互いを撃ち合い、弾に当たったら失格となるのが基本的なルールとなる。ペイントボールが圧搾空気の力で発射される塗料入りの弾を用いるのに対し、サバイバルゲームはBB弾を発射するエアソフトガンを使用するため、「競技者の失格が自己申告制」る。 統一されたルールは存在せず、グループや大会、フィールドごとにルールは異なる。
出典:ウィキペディア
ざっくりいうと、「エアガンでお互いに弾を撃ち合い、命中した方が負け」というルールです。一見物騒に感じますが、参加者は全身を防具で覆いみなさん完全武装で臨まれるそうです。
BB弾とはいえ当たればやはり痛い。
ちなみに使用するBB弾はトウモロコシを原材料に使用した環境に配慮した弾を使うとのことです。
そうすることで地面に散らばった弾は土に還る仕組みなんだとか。
ここ「サバゲ―フィールドしおなみ」はサバゲ―をプレイする人たちの戦場(遊び場)ということになります。
今回は運営されている山本さん(69歳)にお話しを伺いましたので、簡単ではございますがご紹介させていただきます。
Q.運営を始めたきっかけは何ですか?
A.昔と変わって若い人たちの遊び方が変わってきています。
家の中でゲームをして過ごすくらいなら、外で遊んでもらいたいと思ったのがきっかけですね。たまたま余っている土地があったから若者の間で流行している「サバゲ―」ができる場所を提供しようと思いつくりました。
自分自身、普段はジムで筋トレをし、たまにマラソン大会にも参加しています。体を動かすことが好きなんです。だから家でゲームをしている子を見ると余計にそう思ってしまいますね。
Q.ご自身で作られたのですか?
A.実は私の他に共同で運営する仲間が5人いまして、みんなで協力して少しずつ整備しました。
なるべくお金はかけたくなかったので、障壁物となる車は知り合いの自動車屋さんに頼み、廃車になる車を、U字溝ブロックは知り合いの土建屋さんに譲ってもらいました。
Q.フィールドはいくつあるんですか?
A.ブロックなどの障壁を設置したメイン(冒頭の写真)との他に3つあります。森林の中にロープでエリアを囲ってあります。傾斜があり移動するだけで結構疲れるためか、広くて確認しやすいメインの方が人気がありますね。
Q.イノシシとか野生動物が出てきそうですね・・
A.シカやイノシシはいっぱいいますよ(笑)。人がいる間は来ませんが、夜中にやってきてミミズを探して地面を掘っていきます。ここも最初は平(たいら)にしていたのですが、イノシシが鼻で掘り返してしまい、ボコボコとしています。
このタイヤも最初は積んでいたんだけど、いつのまにかイノシシが散らかしちゃいました。
Q.この建物とドラム缶は?
A.せっかく来てもらうならサバゲ―以外にも楽しんでもらおうと廃材を利用して小屋とバーベキュー用のコンロを作りました。コンロと言ってもブロックを積んだだけですが、網をのせれば十分美味しく焼けますよ。
このドラム缶は特製の五右衛門風呂です。水道を引いて水を入れてもらい、廃材を燃やして湯を沸かせます。屋根がないのは綺麗な星空を見るためです。以前利用された人から、「風呂に入りながら星空を見たい」と言われ外しました。ここは空気が澄んでいて晴れた日には本当に星が綺麗に見えます。若い人の中にはドラム缶の底に「すのこ」を敷くことを知らず、「熱い!」と騒いでいて驚きました(笑)。一応、すぐ横に置いてあるのですが・・・。
五右衛門風呂なんて今の若い子たちは入ったことがないと思うので、当然といえば当然ですね。
Q.キャンプも楽しめそうですね
A.基本的にはこの場所は1グループの貸し切りです。ゴミだけは持ち帰ってもらい、食べ物・飲み物の持ち込みは自由。テントを張ってもらっても構いません。ただし、近くに民家が1軒あるので騒ぎすぎないようにお願いしています。
Q.どういった方が利用されますか?
A.昨年は400人ほどが利用されました。ほとんどが町外の方ですね。愛知県を中心に社会人や大学のミリタリーサークルの子たちが来てくれます。ほとんど男性ですが、たまに女性の方もみえますね。
Q.費用はいくらですか?
A.サバゲ―フィールドの利用と合わせて1人500円です。2日間なら1,000円。
別にサバゲ―しなくてもOKです。バーベキューだけでもOK。特に装備を貸し出しているわけではありませんので、基本的にはお客さんに準備をしてもらう必要があります。場所を提供してるイメージです。
Q.かなり安いですね(笑)
A.正直、儲けはあまり考えていません。元々「若い人たちに外で遊んでもらいたい」という思いがきっかけでしたから。ちなみに料金は私たちが預かるのではなく、こちらの箱に入れてもらってます。
Q.道端でやってる無人販売所と同じシステムですか(笑)?
A.ありがたいことに自主申告制ではありますが、皆さんしっかり払ってくださいます。
Q.最後にひとことお願いします
A.「サバゲ―フィールドしおなみ」のある「しおなみ地区」は福地や久田見と並んで標高が高く空気が澄んでおり夏は涼しく過ごせます。近くには地元でとれた新鮮な野菜や特産品が並ぶ「山の直売所」もあります。
実は5月も予約が入っていたのですが、コロナウィルスの問題のあり、残念ながら閉園しています。様子を見つつ再開する予定です。
サバゲ―愛好者の方はもちろん、自然の中でゆっくりしたい方、五右衛門風呂に入りたい方、ぜひウチへ遊びに来てください!食べ物だけでなく豊かな自然もきっと気に入りますよ。
サバゲ―フィールドしおなみ(リンク)
HP:http://www.md.ccnw.ne.jp/survival-game/
ぎふの旅ガイド:https://www.kankou-gifu.jp/spot/4668/