すっかり梅雨入りし、はや1年の半分が終わろうとしています。
6月が終わり7月といえばお中元を贈る時期でもあります。
今回はお中元にもオススメの八百津町の地酒『久田見』をピックアップしてご紹介させていただきます。
はじまり
日本酒『久田見』は八百津町商工会青年部の忘年会の席がはじまりでした。
青年部に所属する八百津町久田見地区に住む井戸さんから、同じく青年部に所属する八百津の蔵元である花盛酒造株式会社の可児さんに休耕田の活用について提案されたことがきっかけです。
井戸さんの休耕田を活用した酒米栽培のアイデアと、八百津の特産品となるような商品づくりを考えていた可児さんの意見はぴったりと合い、順調に話は進んでいきます。
そこから可児さんは少しでも品質の良いものを造るため高精白向け品種の籾を取り寄せ、井戸さんは同じ地区に住む仲間たちとともに若手生産者グループ「あおやぎ青年隊」を結成し、栽培に向けた農作業を始めました。
ちなみに「あおやぎ」とは、「あおやぎの里」は古くからの久田見の美称である「あおやぎの里」からとられたそうです。
久田見の神明神社前に広がる美しい田んぼで育てられた米は期待したとおり、10月には蒸米の手触りが鑑評会出品酒用に使用する酒米にも遜色ない素晴らしいお米となって収穫されました。(八百津の見どころの一つに美しい棚田があります。コチラをクリック)
ちなみに銘柄「久田見」はあおやぎ青年隊のみなさんによる命名です。白色のラベルに入っている「ひさびさにたんぼをみた」の文字は一説では久田見という地名の由来であるのと(徒歩で息を切らしながら山を登ってきた旅人が、久々に田んぼが開けたのを見て漏らした言葉)、休耕田がよみがえった光景を掛けた言葉とのこと。
題字はあおやぎ青年隊のご家族の方が書かれました。
原材料・製法
おいしい日本酒を造るための原材料として『酒米』や『酵母』などが注目されがちですが、品質にもっとも大きなウエイトを占める原材料があります。それは「水」です。
実際に八百津町に住む方は八百津の「水のおいしさ」を特に意識してないかもしれません。
仕込水として使用している、ここ八百津を流れる木曽川水系の伏流水は、大都市圏で全国の酒蔵が集まる試飲イベントなどでも特に注目されるほどやわらかい口当たりをしているとのことです。
そのため花盛酒造では、この素晴らしい水質を最大限に生かすため、もろみを袋吊りにして一滴一滴搾る「しずく取り」や、圧力を調整しながら搾る旧式の搾り機(「ヤヱガキ式」という、全国的に数少なくなった1965年製のものです)を採用して、雑味が少なくさらりと入っていくような飲みやすいお酒に仕上げることを目指しています。
美味しい水と豊かな自然の中で育ったお米から出来上がった『久田見』は、すっきりとした飲みやすい口当たりで、お食事中のお酒として特におすすめです。
純米吟醸、そして純米大吟醸が今年から新たに加わりました。
八百津に立ち寄った際には、町内では久田見の満寿美屋酒店さん、もしくは花盛酒造さんにてお求めください。もちろん八百津モール(商品ページリンク)でも販売中です。
ちなみに花盛酒造さんでは試飲会も随時開催しているとのこと。
メインは酒造りの季節である冬場ですが、夏場も地域の情勢をみながら短期間ではありますが開催しています。日本酒好きな方は八百津に来られた際に是非寄ってみてください。詳しくは花盛酒造(HPリンク)のHPをご覧ください。
満寿美屋(ますみや)
岐阜県加茂郡八百津町久田見2820
Tel.0574-45-1023
花盛酒造(はなもりしゅぞう)
岐阜県加茂郡八百津町八百津4091
Tel. 0574-43-0016
Fax. 0574-43-1120
E-mail : hanamori@siren.ocn.ne.jp
営業時間:
平日9:00~19:30 土・日・祝9:30~19:00