宝蔵寺

久田見の大東にあり、光明山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊聖観音。
もと宝蔵寺と称し、太雅耑匡が開創した。
大仙寺の晩英祖英による縁起略記によると、今の寺地の南東一四、五町の所に洞窟と大岩があって、ここが草創の地といい、今なお礎石が残るという。大仙寺五世以安智察の話を記録した以安和尚語録(大仙寺蔵)に「宝蔵庵開基長岳慶公首座百年後予修」とあるので、開創は永禄(1558~70)の頃と推定され、寛永十二年(1635)愚堂と請じて中奥とした。
元禄二年(1692)火災にあい十有余年を経て再建し現在に至る。